embed要素
embed要素の役割
embed要素は、音声や動画などのマルチメディアファイルを、HTMLファイルに埋め込むための要素です。
NetscapeNavigator独自の要素として策定されたため、対応しているブラウザはあるにせよ、正式な仕様が決められているわけではありません。
W3Cでは、マルチメディアの埋め込みには、object要素を策定しているので、object要素を使うべきでしょう。ただし、object要素に対応しておらず、embed要素に対応しているブラウザも存在するため、両方を指定する、といったやり方もあります。
embed要素に設定できる属性
属性名 | 意味 |
align | object要素の後に続くテキストの表示位置を指定。 |
autostart | 自動的に再生するかしないかを指定。 |
class | クラス名。CSSを適用するときなどに使用する。 |
dir | 文字表記の方向。左から右(ltr)と、右から左(rtl)を指定する。通常はltrなので、右から左へ表記する言語を使わないのであれば、指定しなくてよい。 |
height | object要素の高さを指定。 |
hidden | object要素の表示・非表示を指定する。 |
id | ID名。CSSを適用するときに使用する。 |
lang | 言語コード。日本語、英語といった言語を指定する。html要素に記述してあれば、明示する必要はない。 |
loop | くり返し再生数を指定。 |
name | object要素の名前。プログラムなどで使用する。 |
pluginspage | マルチメディアを再生できないブラウザに対してプラグインファイルのURLを示す。 |
src | マルチメディアファイルのURL。 |
style | スタイルシートを直接記述する。 |
title | 補足情報。テキストにカーソルを合わせるとtitle属性に指定した文字列をポップアップで表示する。 |
type | マルチメディアのファイルタイプを指定。 |
width | object要素の横幅。 |
embed要素の使い方
<embed src="マルチメディアファイルへのURL" type="application/x-mplayer2" autostart="true" width="320" height="285"></embed>
上記の例では、WindowsMediaPlayerで、マルチメディアファイルを、自動的に再生します。
align属性
bottom | オブジェクトの下側にテキストを表示。 |
left | オブジェクトを左、テキストを右側に表示。 |
middle | オブジェクトの高さ中央にテキストを表示。 |
right | オブジェクトを右、テキストは左側に表示。 |
top | オブジェクトの上側にテキストを表示。 |
autostart属性
true | ページを読み込んだら自動再生する。 |
false | ユーザが操作しない限り再生しない。 |
hidden属性
true | オブジェクトを表示しない。 |
false | オブジェクトを表示する。 |
hidden属性をtrueにした場合、オブジェクトの表示は隠れますが、再生をすることはできます。
loop属性
true | 永久に再生する。 |
false | 1回だけ再生する。 |
1以上の整数 | 指定した回数再生する。 |
type属性
application/x-shockwave-flash | Flash動画を再生する |
application/x-mplayer2 | WindowsMediaPlayerで再生する |
→詳しくは「MIMEタイプ」をご覧下さい。
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UpDate:2010-4-25